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2019年04月04日

魁新聞の地方点描

私たち総務委員会での審議が掲載されています。
洋上風力発電所の建設に、賛成や反対と言うのではなく、これほど大きな関心事について、視察してきたら報告会を開くのは当然だろう、との委員会の思いです。

いくつかご意見や質問がありましたので少し詳細を書きます。
 
まずは、今回の委員会のなかで議会として賛成とか反対とかを示したわけではありません。
  
今回の案件について委員会では、大きく二つについて議論がありました。
一つ目は報告会の開催についてです。
 
今回の事業は道川沖からにかほ沖まで、2列で洋上に70から90本の大型(高さ200m)風車の建設が予定されており、世界有数規模の洋上風力発電所となります。

経済効果、雇用の増大、長期にわたるメンテナンスや保守業務等の新規事業がおきる、観光振興等々、人口減対策、厳しい財政状況への起爆剤として大きな期待が持てる、と賛成する多くの声があります。
 
一方で、低周波や騒音等による不治の病ともなる健康被害や、素晴らしい景色の海がなくなってしまう、と言う景観について、鳥獣類や魚への影響、建設による自然破壊への影響を懸念する声、あまりにも風車が増え続けており、そもそももう風車はうんざりいらない、とする反対の声もかなり大きなものがあります。
 
中には、現在の計画には反対だが、海岸からもっと距離を離せば良い、本数を減らせば良しとするなど、条件付きでの賛成?というか反対?とする向きの意見もあります。
 
そうした中、国内には例がない為、欧州の先進地に市長自らが出向き、その目と耳で現地を視察することは大事なことであり、多少費用がかかっても行くべきだと思っています。
 
ただ今回納得できなかったのが、その視察の報告は広報でする、としたことでした。
果たして紙面でどれだけのことを伝えられるのか、また、意見や質問を受ける場を検討していないことへの憤りがあります。
魁新聞の本荘支局長が「市民をバカにしている」と書いたのはそのことだろうと思います。
 
報告会を開催すると、賛成する方々と反対する方々から多くの発言があり、その会が収集つかないものになる懸念はありますが、それほど関心のある事業と捉え、きちんとその会の交通整理する準備を整え報告会をするべきと思います。
市長自らが、どう感じどう思うのか自らの言葉で言う時期に来ています。
 
もう一つは視察先についてです。
 
今回は議会からも数名行くことになっていますが、果たして市側で行くとした3箇所の視察先や視察項目でいいのか、と言うことです。
 
市と議会はVSの関係ではありませんが、市が行く先は現在事業が進んでいてそれなりの良い効果を出しているところだと聞きます。
なので、反対される方々の中には、議会は市の意向を追認するために行くのではないかととの声もあります。
確かに、事業が成功しているところだけではなく、計画があったが何等かの理由で取りやめた所に行きその背景を伺うことも大事なことです。
 
そうしたこともあり、新聞にあるような委員会審査となり、予定された委員会日程では結論を出さず最終日まで保留し、「報告会の開催」と「視察先、視察項目について議会からの提案も受け入れる」ことを確認しながら閉会となりました。
 
議会がこ面倒臭いことをしている印象を持たれた方もおられるでしょうが、どちら側にも立たずあくまでもフラットに見ることに注力した結果です。
 
みなさんのご意見や質問の答えになっているかわかりませんが、今回の委員会審査による議会の総意ということになります。
 

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