活動ブログ
2012年02月12日
(株)ドラグーンの経営指針発表会
(株)ドラグーンの経営指針発表会が11日秋田市のパークホテルで開催されました。
社名はあまりなじみがありませんが、秋田市の市立体育館の向かい側にあるラビット秋田臨海店を運営している会社です。
最近は改造電気自動車で秋田を活性化させようと頑張っています。
社長の鎌田さんは私の一つ上で47歳、中学校と大学が同じでした。
また私は、起業するまで2度転職していますが、その両社とも同職しています。
先輩後輩の間柄ですし、毎日遊び歩くような深い付き合いがあったわけではありませんが、腐れ縁とでもいいましょうか、付き合いは35年にもなります。
鎌田さんは私より2年遅れての起業でしたが、当時は社員も定着せず相当悩んで居られたのを覚えています。
会社を閉める事も考えていました。
そんな時、秋田県中小企業家同友会に入会され何かを学んだようです。
退職者も減り、業績も安定してきました。
今日の経営指針発表会もその同友会の活動の一環で、金融機関・税理士・取引企業等50名ほどを招いて来年度の経営指針を発表するもので、鎌田社長の話の後社員15人全員が個人目標を発表します。
鎌田社長
加藤取締役
本間さん(創業時からただ一人残っている社員)
「社員が満足しなければお客様に満足してもらえるはずはない」との思いで様々な事を実践したそうです。
事例をいくつか紹介されましたが、驚いたのが年に2回の個人面談です。
面談を始めた頃の社員は、「社長と話なんかしたくない。早く終わらせよう」と努力(?)し、いかに早く終わらせるかを競い合っていたとのことで、最短記録は10分だったそうです。
それが今では、1人2~3時間が当たり前とか。
本当に社員と腹を割って語り合っている様子が伺えます。
来年、3年後、10年後、会社はどうなっているのか、どうしたいのか、家族、家庭はどうなっているのか、どうしたいのか、そんなことを語り合うそうです。
昨今の不況の中で15名の社員の雇用を維持し、会社を存続させる秘訣はそこにあるのだと思います。
ただ残念ながら、そうして頑張っていても売り上げ5億6千万。昨年より5千万ダウンだそうです。
会社経営の大変さを伺い知ることが出来ます。
私の会社とて、けして順風満帆ではありませんので、今後の会社の経営を考えるための大変いい機会になりました。
また、由利本荘市には九つの第三セクターがあり社長は副市長。ほとんどが赤字ですが、それらの会社は果たしてこうした民間企業と同様の取り組みがなされているのか、思いがあるのか、正直疑問です。
多額の税金が投入され優遇された設備環境のなかで、さした危機感もなく仕事をしている感も否めません。
最大の問題は第三セクターと言う形態にある気がします。
決まっているようで実は責任の所在が曖昧であり、それゆえか、権限や決定権者も明確ではない。
そして赤字であっても安定した給料が保証されている。
やる気を起こしたり、やらなければならない感、を持つために必要な環境とはかけ離れたものと感じます。
民間企業であれ三セクであれ、社長も社員も自分の人生と会社の将来に真剣に向き合い話し合う事の重要性に気づかされた会でした。
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