活動ブログ

2010年09月22日

3、介護負担の軽減に向けた支援等について

【原稿】

(1)地域ミニデイサービスについて
 健やかさとやさしさあふれる健康福祉のまちづくり、として市長説明要旨の中で、市民が住み慣れた地域で安心して暮らすことができるような、高齢者対策、健康づくり、子育てなど「地域福祉計画」に基づいて、関係機関・団体とともに着実に推進していくと記載されており、大変期待しております。

 私は市内の各地域を訪問するたびに、車で通りすぎれば以前とは変わっていないように見える風景も、歩いてみると空き家が増え、高齢者だけの世帯や、高齢者の一人暮らし世帯が増加しているのを実感しています。

 そうした高齢者世帯においては、ひきこもりなどが懸念されることから、集落などの自治会が中心となって高齢者を見守り支援する「地域ミニディサービス」への支援とその拡大を図り、介護予防対策や地域ケア体制の充実、在宅・生活支援の充実に務めるとしておりますが、本市ではどのような取り組みをしているのか、現況と、今後の取り組みについてお伺いいたします。

 また秋田県はまもなく島根県を抜いて全国一の高齢県になると報道されております。

 高齢化の進展は長生きできる社会の到来ですから本来喜ぶべきことでありますが、高齢者の方やそのご家族の話を伺いますと、この先の病気や介護のことなどを心配されている方が随分多いことにおどろいているところであります。

 病院から退院しても、家庭での介護にご家族が困っているという話も聞いておりますし、各施設への入居はますます困難になってきており、それは大変深刻な状況であります。

(2)介護施設の充足について
 本市の入所待機者数でありますが、6月議会の答弁の中で、県の調査から、在宅での入所申込者数は、特別養護老人ホームに275人、介護老人保健施設に50人で合計325人の申し込みがあり、在宅に限らず入院中・施設入所中を含めた広域市町村圏組合の資料では、特養593人、老健88人で681人の待機者がいると述べられておりました。

 グループホーム27人分の創設見込みがあるのと、特養の100床が来年の4月1日に開設予定とのことで、入所待機者の緩和が図られる、としておりますが、待機者数を広域資料の681人と見た場合、127人では、まだまだ足りないように思います。

 とりわけ家庭での介護が難しい方の受け皿としての特別養護老人ホームの整備は極めて重要でありますし、団塊の世代をふくめ高齢化が急速に進むのは必至でありますし、要介護認定者の推移を見ても入所希望者の増加はしばらく続くと見ているとすれば、出来れば低額で、より多くの方が入居出来る施設がもっと必要ではないかと思います。

 そこで、そもそも本市の、特別養護老人ホームや老健施設について、当圏域において充足しているとお考えなのか、今後の見通しを含めお伺いいたします。

 また入所が困難な家庭において老老介護が増加しているようでありますが、本市における老老介護の実態についてはどのように把握し、どのような支援をされているのか、あわせてお伺いいたします。

(3)訪問看護施設と老老介護について
 私は先般、ある訪問看護ステーションをお伺いさせていただきました。
その際、話を聞いてきた私なりの感想ですが、看護師さんが訪問することにより医療行為を行い、結果をその都度医師へ報告するとのことで、すぐ後ろにお医者さんがいると言う安心感が得られますし、増加傾向にある医療行為が必要な在宅者に対して、こうした訪問看護施設の役割はますます大きなものになるだろうと感じてきました。

 ただ残念なことに利用料金が幾分高めにならざるを得ないとのことで、そこが今後の課題でもあるようです。
 一方、現在介護や看護を必要としている家族がいない市民には、こうした訪問看護施設を含め、各施設や、様々な施策が意外と知られておらず、突然その場面に遭遇した時、どうしたら良いのか、どこに相談したらいいのか、悩んでいるようです。

 そこで市では、自宅で介護や看護ができるようにするために、何が求められているのか、を把握し、広く市民に情報提供をする必要があると思いますが、市長のお考えを聞かせてください。

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